いつまでも親に迷惑はかけられない・・・引きこもりからの脱出体験談

22歳の大学生の男性。
中学2年生の時に約半年間引きこもりだったときの体験談です。

問題児扱いでボイコット気分に不登校(引きこもり)を始める

私は髪を伸ばしている状態が好きで、そこに自分のアイデンティティーを見出していたのですが、校則や生活指導によって髪を切ることを強要されたことでボイコット気分に不登校(引きこもり)を始めました。

色々と思うところはありましたが、まず不当な男女差別だなー、と思いましたね。
見た目が中性的だったので、髪を伸ばしてると割と女の子を騙れるんですよね。割と女の子っぽい見た目でいた方が楽しかったですし、何よりそこに自分のスタイルを見出していました。

でも先生は複数人で「男なんだから切れ!」「校則違反だ」「1人だけ校則を破ることで、みんなが迷惑する」といった風に、叱責してきました。

ある日突然気力を失い、仮病を使って学校を休みだす

初めはテキトーに受け流してやろう、って魂胆でしたが、昼休みの度に掴まったり胸ぐらを掴まれるうちに段々とイヤになり、なんかプッツンとある日突然に気力を失って、学校に行くのが面倒くさくなって、仮病を使い始めました。

クラスメートには「似合ってるけど、やっぱそういう趣味なの??」などと言われてたり、絡んでくる不良をいちいちぶっ飛ばさなければプライドとスタイルを維持できなかったというのも結構、面倒くささとして自分にのしかかってきたと思います。

本当、仮病を週3くらいで使うようになって、「お前、仮病だろ!」とまた生活指導で怒られて、問題児の扱いをされ……いや実際問題児でしたが、そんな感じで積もりに積もって、あとは毎日腹痛のフリ(実際に腹痛が起こっていた時もありました)で、学校を休んで自室にて過ごしました。

社会に対しての憎悪でいっぱいだった

引きこもりのときは社会に対しての憎悪でいっぱいいっぱいになってましたね。

どうして自分ばっかりがこんな目に遭わなきゃならないのか。
ただ自由に自分らしく生きたいだけなのに、何故こんなにも責められて苦しく生きねばならないのか。

自殺してやろうというよりは自分以外を排除する方に頭がまわるタイプでしたから、そういう点においては思い詰めて自殺だなんて方向に病まなくてよかったと思います。

引きこもりのときにいつもしていたこと

引きこもりのときにいつもしていたことといえば、ゲームなどをやっていた時間が多かった気がします。親が仕事で出ているのをいいことに、三国無双(ゲーム)の難しい難易度を延々とクリアして回ってたり、あとはガラケーからネットコミュニティに入り浸っていました。

将来は髪型自由の仕事に就こう、だなんて漠然と考えていたので、漫画家を目指す心もありました。しかし結局怠惰な性格だったので、実際に絵の練習などは殆どせず、昔に自分の描いた幼稚な漫画を読み返して満足して、あとは話のプロットなどを漠然と考えたりとか、そんなことをして過ごしていました。

気持ちとしては、先生方がはやく察してくれないかなぁ、なんて考えてました。
プライドだけは高かったので、他の生徒に対しては「うるせーからバックれたー(笑)」みたいな悪ぶった感じを醸していました。でも本当は何もかもが面倒くさくて、余裕のない状態でした。

引きこもりから復活できたきっかけは「いつまでも親に迷惑はかけられない」という気持ち

「お子さんが校則違反です、髪を切ってください」と学校から両親に、前々から通達はされていたので、何度も強制的に床屋に連行されそうにはなってました。

どうやら親は、髪を切らないでいるのが引きこもっている原因だと考えたようで、引きこもっている間にも髪を切ろうとする意志はなお強くなりました。

それで余計に自分を保つ為に外に出るのがイヤになったのですが、どう主張しても親は「いいやお前だけ特別扱いはダメだ」と校則を遵守させることに躍起になるばかり。

最悪でしたが、いつまでも親に迷惑はかけられないと思い、「一旦少しだけ髪を切る」といった提案を呑むことにしました。これについては後々物凄く後悔するのですが、それは別の話。

髪を切ったことで別段、責められる理由もなくなった私は、オトナへの不信感、社会への憎悪を積もらせながらもまた学校に普通に通う生活に戻りました

引きこもってた期間は半年ほどでしたが、その間に教師が別段訪れて説得だなんてこともほぼほぼ無かったのは、そもそも教師に対して言葉こそ乱暴ではないものの不信感を持っていて、電話に際しても分かり合えない感じが互いに伝わっていたからかと思います。

今でもあの選択が正しかったとは微塵も思えませんが、「親を悲しませる」「親に迷惑かけれない」「そういう人間にはなりたくない」といったプライドの高さが、引きこもりをやめる(自分を捨てる)といったキッカケになったと思います。

プライド高く悪ぶっていて、強がっていた状態をまったく止めなかったあたりは、復帰を容易にしたと思います。からかってくる輩は最初からぶっ飛ばすタイプでしたから、まぁ心の段差はなかったです。

非常に胸糞悪かったですが、それでも前に進まなければならない。このままでは居られないといったところが大きかったです。人生をどこかで諦め、自分の中の高潔さを見つけた、と言えるかもしれません。

時間を失ってしまえば全て後の祭り

それからも何度か髪を伸ばしては抵抗する生活がありましたが、結局何も変わりませんでした。

しかし精神耐性がついたとも言えます。ただ一度引きこもったことによって、自分自身に進化したところがあったとも思います。それはフラストレーションを一度処理したような、脱皮感覚のような。

もう少し後の世に生まれていれば、もっとマシな対応をオトナもしていたのではないかと思います。当時はあまりにも引きこもりというところに対して、何か異常がある、心をどこか壊しているといった理解がありませんでした。(私のSOSの下手であったのもありますが)

時間を失ってしまえば全て後の祭り。
どうあれ、どう生きても、全部過去になってしまえば、当時どれだけツラくとも「そんなことあったなぁ」という無味な感想に収束するのです。

でも当時はやはり「前進、前進、ただ前進」といったことだけ考えるようにはなりました。ツラい境遇であろうとただただ前進あるのみ。そうしなければ親に迷惑がかかる。脱引きこもり後には、そんな思想がハリガネのように自分の中に入っていた気がします。それがとても、生きる上では支えにもなりました。

引きこもりの人にはしない・言わないほうがいいと思うこと

何も分かっていないくせに共感するようなこと、味方を気取ったようで自分のことを何も分かっていない傷つけてくる発言などには、マイナスの感情しか湧かず却って逆効果でした。放っておいてくれた方がまだマシだったと思います。

ただ自分を認めてくれるだけでよかったのです。

私の時代は過酷でしたが、今の時代は違います。SOSの出し方を間違えなければ、いや間違ったとしても、SOSを受け取ろうって気が今の、昔よりは断然賢いオトナ達にはあります。

それでもバカなオトナが居ないわけでもありません。そこを何とか見極め、まずは賢いオトナを見つけて、心を言葉にしてみてください。世界が少しはマシになると思います。

   にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ